下取り前に「一括査定サイト」で愛車の価値を確認すること!
ディーラーに行く前に必ずやっておきましょう
新車購入時に下取り車がある場合、
一般的にはディーラーで下取りを
してもらいます。それとは別の方法として、
買取業者に買い取ってもらう
(一旦現金化する)という方法も
あります。特に、買取業者がたくさん登録している
一括査定サイトを使うと、簡単な手続きで
満足のいく結果が得られます。
新車購入が具体化してくると、後はいかに資金調達をするかですね。自動車購入の場合、即金でという方は少なくて、頭金(現金)以外はローンを組むという方が多いでしょう。
ここでは、自動車ローンについて、ディーラー系のローンと一般金融機関のローン(マイカーローン)との違い、あるいは残価設定型ローン(残価設定型クレジット:残クレ)についてまとめました。
自動車ローン(金融機関 VS ディーラー)
月々の返済額シミュレーション(ある地方銀行Webの場合)
自動車ローン(マイカーローン)について、ある地方銀行のWebで「月々の返済額シミュレーション」をしてみました。(借入額:百万円、金利:変動金利年2.6%)
広島銀行Web(2018/09/07閲覧)
返済期間3年の場合、月々返済額28,905円、返済総額1,040,580円になります。
ボーナス払い(上記では借入総額の50%)を併用すると、当然月々の負担額は14,452円と少なくなります(上記では50%)。
もちろんボーナス月には、ボーナス月加算額87,165円を月々返済額と合わせて支払う(年2回)ことになります。なお、金利の計算方法の関係で、ボーナス払いの方が支払額は多少多くなります。
返済期間5年あるいは7年の場合も考え方は全く同じです。
金融機関の方が金利が安い
金融機関の方が、借入総額100万円に対して年間約1万円割安になる
一般的なディーラーローンでは、金利は多少高めになっています。上記Webでは固定金利4.5%として、自行との返済額の差額(概算)を計算してくれます。
それによると、返済期間3年の場合、月々返済のみでは、約3.0万円もおトク!としています。同じくボーナス併用払い(借入総額の50%)では、約3.2万円もおトク!になるようです。
概略、現在の金利差では、「借入総額100万円に対して、年間約1万円ずつ、金融機関のローンの方がディーラーローンよりも支払額が少なくて済む」と言えます。
つまり、支払期間3年の場合は約3万円強、5年で約5万円強、そして7年で約7万円強、金融機関の方が割安となります。(借入総額100万円に対して)
ディーラーの金利は多少高いが手続きは簡単
ディーラーの金利は多少高めになっています。ただし、固定金利の場合が多く、車を買った後から金利が変動(上昇)してきて不安にかられるといったことはありません。現在の金利がこれ以上更に下がることは考えにくく、最初に決められた金利で納得できれば特に不満もないでしょう。
ディーラーのローンは、店頭で簡単に手続きができます。もちろん土・日・休日であっても、車購入時に契約と同時に申し込むことができます。書類の数は銀行ローンよりも少なく、審査は早ければその場(数十分)で完了します。
金融機関であれば、収入証明書などたくさんの書類を提出した上で、最低でも翌営業日、あるいは1週間程度待たされることになります。
車の所有権そのほか
車の所有権
金融機関のローンの場合、車の購入と同時に所有権は自分のものになります。これで、車のカスタマイズも心置きなくできることでしょう。
ディーラーのローンの場合、車の所有権はローンが完済されるまではディーラーにあります。
保証料負担、繰上返済、そして金利
金融機関の場合、通常は保証料負担はありません。金融機関側が負担してくれます。ディーラーでは、手数料が掛かる場合があります。
金融機関の場合、繰上返済は自由に何度でも行えます。ディーラでは、繰上返済ができなかったり、全額繰上返済しか認められなかったりします。
金融機関の場合、新車でも中古車でも同一金利になります。ディーラーでは、中古車は高金利になります。
残価設定型ローンで憧れのプリウスαが手に入る
残価設定型プランで月々の支払いを減らすことができる
3年後あるいは5年後の残価(買い取り価格)が定められている
プリウスαはやはり高いですよね。でもそのプリウスαを無理なく手に入れる方法があります。それが「残価設定型プラン」です。ほかのメーカーでは、「残価設定型クレジット」(残クレ)と言っていますね。どちらも仕組みは同じです。
残価設定型ローンでは、3年後あるいは5年後の車の残価(買い取り価格)が、あらかじめ定められています。そして、車の購入総額からその残価を除いた部分のみにローンを組みます。ですから、月々の支払いは少なくなります。
トヨタ自動車の残価設定型プラン
残価設定型ローンの取扱いは、ディーラー(メーカー)に限られます。金融機関での取扱いはありません。
トヨタ自動車では、「プリウス 残価設定型プラン」について、次のように説明しています。
プリウスは高い!と、
ご購入を
あきらめていませんか?残価設定型プランなら月々のお支払額が調整できるので
プリウスに手が届く!なぜ、残価設定型プランは、
月々の支払いが抑えられる?それは、支払い総額全額ではなく、
残価(=3年後の下取り価格)を除いた金額を分割して
お支払いいただけるから。引用:https://toyota.jp/information/zanka/prius/
残価設定型プラン・シミュレーション
プリウスα「S」5人乗り、本体価格2,708,640円(消費税込み)
付属品無し、メーカー・販売店オプション無し
下取り無し、値引き無し
割賦元金200万円(頭金708,640円)
なお、残価設定型プランでは、税金・諸経費(ここでは、合計115,900円)は含めることができません。別途現金にて支払うことになります。
参照:ネッツトヨタ各店舗(2018/09/08閲覧)
残価設定型プランのディメリット
ローン終了後は、返却・買い取りあるいは買い替える
残価設定型プラン終了後、つまり3年後あるいは5年後には、残価は何らかの形で一括して清算しなければいけません。
その方法は3つあります。
- 車を返却する
- 車を買い取る(残価を支払い継続して乗り続ける)
- 車を買い替える(同じディーラーで違う車に乗り換える)
車を返却するときに追加費用が掛かることがある
車を返却する場合、車をディーラーに渡してしまえばそれで全ての手続きは終わります。
ところが、通常の契約書には「返却時走行距離5万km以内、1か月の走行距離1,000km以内」などの走行条件が付けられていたりします。つまり、一定条件以上の環境で車に乗り続けた場合、車の価値が当初設定した残価よりも減少するとされているのです。
条件に当てはまると、その分追加料金を支払わなければなりません。
残価設定型プランを組む前に、日頃の車使用状況についてきちんと見直しておくと良いでしょう。
そのほか、返却時の車のコンディション次第では追加料金が発生します。
- 傷や故障がある
- 匂いや汚れがある
- カスタマイズがされている
車を継続して乗るため改めてローンを組むと金利が高くなる
残価設定型の金利は、通常の割賦金利よりも低くなっています。
そこでもしも、例えば3年の残価設定終了後、車を買い取るために改めて通常ローンを組むとすれば、金利は当然高くなります。時には、最初から通常ローンを組んだ方が安かったということにもなりかねません。
残価設定型プランを組む前に、その車に何年乗るつもりなのか、将来計画をしっかりと見直してみましょう。
同じディーラーで車を買い替える場合、残価=下取り価格
残価(ディーラー買取価格、つまり下取り価格)は、車購入時の契約段階で既に決まっています。この金額が、次に同じディーラーで車を乗り変える場合には、下取り金額そのものになります。
上記の表から、プリウスα「S」5人乗りの「残価」は、3年後で約108万円、5年後で約62万円強と読み取れます。ディーラーにおける一般的な下取り価格とほぼ同額に設定されているものと思われます。
これを中古車買取り市場価格と比べてみましょう。恐らく、市場価格の方が「残価」よりも高いはずです。通常は、中古車買取り市場価格と、ディーラーの下取り価格には10%くらいの差があります。
残価設定型プランを組む前に、3年後5年後の実際価値についてよく検討しておきましょう。
一般的なローンを組んで、3年後に中古車を買取り市場で高く売ることができれば、それだけ次の車購入費の負担を少なくすることができます。ただしこの場合、当然ながら3年間の月々の支払額は残価設定型よりも多くなります。
なお、3年の車検ごとに車を買い替えるということであれば、残価設定型で車検費用(7万~10万円)が発生することはありません。ただし、5年の残価設定であれば、当然車検は受けなければなりません。
残価設定型:こんな人は避けるべき
- 一台の車に長く乗りたい
- 月間走行距離が長い
- 車のカスタマイズが好き
- 事故を起こしたりぶつけたりしやすい
- タバコをよく吸う
- ペットを車に乗せる
逆に、月間走行距離があまり長くなく、3年や5年の車検ごとに買い替える予定のある人では、残価設定型を検討してみる価値はあるでしょう。